ファン終身雇用

 


人生で一番長い五日間だった。
ここでも「五」だ。ほとほと、この数字の身近さを感じ入る。

全然動いていなかったブログを更新しているのは発信でも、発散でもない。ただの自己満足だ。
なぜならばここで書くのは大好きな五人のことでは、ない。五人のことが大好きな、私が見てきたたくさんの方々のことだ。

日曜日の夜にから金曜の昼。この100時間ほど、色んな方のブログを読んだ。もともとROMメインなので、貪るように読んだ。
先に言っておくけれど、「○○という意見に同意する」「わかる」「□□という意見は反対だ」「わからない」と言うつもりは、一切ない。
自分も、ネガティブになったりポジティブになったりと上がって下がっての感情を宥めすかしているが、かといってその人の感情はその人のものだ。私のものではない。

手を離そうとする人、離したくないと握り続ける人、何が何だかわからなくて動けない人。
それは全て、愛だと思う。LOVEだ。
特定のひとりを攻撃したり、知らないことまで口を出すことを除いた全ての叫びが、嘆きが、笑いが、言葉が、感情が、感謝が、困惑が、自失が。涙が、行動が、現象が。全部全部、愛だ。
それを、どれが愛だとか愛じゃないとか、誰にも判断できない。

五人の着地点を見つけるのに、八ヶ月。
だから数十万、ひょっとしたら数百万いる、彼らを愛している全てのひとが落ち着ける着地点など、例え二年かけても見つかるとは思えない。
それは短いとか長いとかではなく。
万人が満足できるコンサートがないのと同じように。万人が満足できる結末は、どこにもない。世界の果てまで探したってあるわけない。


だから迷っていていいのだ、と思う。
ファン全員の着地点は見つからない。だからせめて、自分の着地点を見つける。それが誰かと離れてるとか近いとか、そんなのはどうでもいい。

どこに降り立ったとしても。私は大好きな人を大好きな人の着地点を、愛と呼ぶから。